モーターサイクル用タイヤに関するアドバイス
サーキットでは、モーターサイクルで走る喜びとエキサイティングな体験を味わうことができます。フレンドリーな雰囲気の中、安全性が確保された環境でアドバイスを受けながら、スポーツライディングのスキルを磨くこともできます。
サーキット向けモーターサイクル用タイヤの選び方とは?ここでは、知っておくべきことを解説します。
コンテンツ:
サーキット向けモーターサイクル用タイヤの選び方
サーキット向けモーターサイクル用タイヤはどのように選べばよいでしょうか?
サーキットを走る喜びを最大限に味わっていただけるよう、ミシュランではサーキット走行におすすめのモーターサイクル用タイヤをご用意しています。ライダーのスキルレベルと排気量、求める性能に応じてお選びください。
あなたのスキルレベルは?
サーキットに合ったタイヤを選ぶには、ご自身のライディングレベルをクリックして対応表をご覧ください:
あなたのレベルは、サーキットを走り慣れている、サーキット走行の経験が少ないのどれに該当しますか?
スキルレベル: サーキットを走り慣れている
ライダーのスキルレベル:インターミディエイト(中級) | ||
---|---|---|
>= 600 cc | ||
性能 | 高速性能と寿命 | |
前輪タイヤ | MICHELIN Power Slick 2 | MICHELIN Power Cup 2 |
後輪タイヤ | MICHELIN Power Slick 2 | MICHELIN Power Cup 2 |
中級以上のライダーで排気量が600cc以上の場合は、直進安定性とコーナリング性能のバランスに優れたMICHELIN Power Slick 2もしくはMICHELIN Power Cup 2のいずれかをおすすめします。
MICHELIN POWER SLICK 2は一般公道での走行は認められていませんので、サーキットまでオートバイで自走される場合は、公道走行可能なMICHELIN POWER CUP 2をお選びください。
サーキット走行後、一般公道を走行する場合は、タイヤが冷えた状態で車両メーカーの推奨空気圧に従って調整してください。
スキルレベル: サーキット走行の経験が少ない
ライダーのスキルレベル:ノービス(初級) | ||
---|---|---|
>= 600 cc | ||
性能 | 高速性能と寿命 | |
前輪タイヤ | MICHELIN Power Cup 2 | MICHELIN Power GP |
後輪タイヤ | MICHELIN Power Cup 2 | MICHELIN Power GP |
初級~中級のライダーで排気量600cc以上の場合:
MICHELIN Power Cup 2 はグリップ性能、軽快なハンドリングと耐久性をバランスよく兼ね備えたモデルです。
MICHELIN Power GPはサーキットと一般公道をバランスよくパフォーマンスが発揮されるよう設計されています(使用途のイメージ:サーキット50%、一般公道50%)。
このシリーズは、短時間でウォームアップが完了するように設計されており、タイヤウォーマーの使用は必須ではありません。
サーキット走行後、一般公道を走行する場合は、タイヤが冷えた状態で車両メーカーの推奨空気圧に従って調整してください。
排気量600cc未満の場合
中排気量に適合したMICHELIN Power Cup EVOをお選びください。
このタイヤは一般公道での走行が認められているため、サーキットまでオートバイで自走することが可能です。
このシリーズは、短時間でウォームアップが完了するように設計されており、タイヤウォーマーの使用は必須ではありません。
サーキット走行後、一般公道を走行する場合は、タイヤが冷えた状態で車両メーカーの推奨空気圧に従って調整ください。
雨天時にサーキットを走行する場合
MICHELIN Power Rain は、雨天時や濡れた路面で高いグリップ性能を発揮します。
サーキット専用タイヤのため、一般公道での走行はできません。
このシリーズは、タイヤウォーマーの使用は必須ではありませんが、タイヤウォーマーで加熱する際は、温度設定を40℃としてください。
<= 600cc | 雨天 | |
---|---|---|
前輪タイヤ | MICHELIN Power Cup EVO 公道走行可 | MICHELIN Power Rain 公道走行不可 |
後輪タイヤ | MICHELIN Power Cup EVO 公道走行可 | MICHELIN Power Rain + 公道走行不可 |
サーキットでの正確な空気圧の重要性
サーキットでのタイヤの空気圧は大変重要であり、優れたパフォーマンスは正確な空気圧だけが引き出せます。また、空気圧の調整はタイヤが冷えた状態で行う必要があります。
タイヤの空気圧に過不足がある状態で走行すると、タイヤの性能が十分に発揮されず、摩耗にも悪影響を及ぼす可能性があります。詳しくはモーターサイクル用タイヤ 空気圧ガイドをご覧ください。
タイヤウォーマーの役割は?
サーキット用タイヤは、特定の温度域で優れたパフォーマンスが発揮されるよう設計されています。つまり、この温度域に達した時に、タイヤ本来が持つパフォーマンスを発揮することができるのです。しかし、走行前のタイヤは冷えており、走行後に理想的な温度域に達するには時間がかかります。
タイヤウォーマーを使用することで、実用空気圧に達する時間が短縮されます。ただし、タイヤウォーマーを使用しても、指定値よりも低い空気圧でスタートすることはできません。タイヤウォーマーの最大の目的は、最適な空気圧に達する時間を早め、走行前のウォームアップに要する時間を短縮することにあります。
高性能なレース専用タイヤは、タイヤウォーマーの使用が義務づけられている場合があります。
サーキット走行でミシュランのモーターサイクル用タイヤをおすすめする理由
モータースポーツは、ミシュランの欠くことのできないDNAの一部であり哲学です。ミシュランは2016年に復帰して以来、MotoGP™クラスの公式タイヤサプライヤーとして全チームにタイヤを供給しています。
1973年以来、ミシュランは異なる15人のライダーと共に、プレミアクラスで440回以上の勝利と31回のワールドチャンピオンタイトルを獲得しています。
そして2020年には、ストリートからサーキットまでスポーツライダーの幅広いニーズを満たすMICHELIN POWER SLICK 2、MICHELIN POWER CUP 2、MICHELIN POWER GP、MICHELIN POWER 5を市場に投入しました。
サーキット走行に必要なモーターサイクルのセットアップ
サーキットでは、十分にセットアップされた車両が安心感を与えてくれます。サスペンション、オートバイのバランス、スプリングの硬さ、プリロード、油圧など、事前の調整が必要です。
サーキット走行のためのオートバイのセットアップは最寄りの販売店にご相談ください。